Datextract.exeとDatrepack.exeについて
説明は「バイオハザード4日本版(PC用)」を元にしておりますので、海外版は適宜読み替えてご利用ください。
いろいろな改造の一端をご紹介します。そのひとつがSt.Vampire氏が考案したプログラム「Datextract」と「Datrepack」です。
DOSベースで開発されておりますので、ある程度のDOSの知識は必須です。
*これでナニが出来るのか?
キャラクターの入替等専用に利用します。
キャラクターのDATファイル以外には利用できませんのでお間違えなきよう願います。
*どうやって使うのか?
その前に何も考えずに行うと、滅茶苦茶になるので事前準備が必要です。
まず必要なキャラクタのファイルを解凍しておかなければなりません。
それがどこにあるのかと申しますと、「emjp.dat」です。
インストール先を変更していなければ、通常、BIOHAZARD4をインストールするときCドライブのProgramfilesフォルダにコピーされております。
【Program Files -
CAPCOM - biohazaed 4】その中の「emjp.dat」が今回の標的です。
これは圧縮されているファイルなので、このままでは読み込むことが出来ません。
そこで高圧縮アーカイバGCAを使って解凍します。やり方としてはemjp.datの拡張子を変更します。
【emjp.dat →emjp.gca 】
このemjp.gcaをGCAで解凍しますと、emjpフォルダが出来上がり、その中にけっこうな数のDATファイルがあると思います。
ひとつひとつのDATファイルには敵味方の動作等が構成されており、実行ファイル(game.exe)がこれを読み取ることによって、ゲーム上での動きを再現しております。
*事前準備の必要性
DOSの知識が必要です。
DOSというのは簡単に言うとパソコンに対し「〜をしろ」と言う命令みたいなもので、コマンドとか言う場合もあります。
それと重要なのがお膳立て。
また、地域と言語を英語(米国)にしておかないとエラーが発生して動きません。
作業をわかりやすくするためには、肝心なのは
☆新規のフォルダを作る。
☆必要なファイルをそこにコピーする。
まず新規にフォルダを作って、その中に試しにpl01.datをコピーしてみましょう。決して移動しないようにお願いします。
さらに解凍して出来上がったDatextract.exeとDatrepack.exeを同じようにコピーしておきましょう。
間違えると面倒なことになりますので、そこんとこヨロ。
新規フォルダの名称はご自由にどうぞ。仮に新規フォルダを「re4」とします。
Cドライブ直下に作成してください。確認事項は次の三つ。
一つ目 re4フォルダにはpl01.dat、Datextract.exeとDatrepack.exeの三つあること。
二つ目 「地域と言語」を「米国」に。
三つ目「ファイル名を指定して実行(R)」に「cmd」と入れてみてください。
こんな風な画面が出てくれば、成功です。> これより以下は以下のように入力してください。
>cd c:\re4
画面はC:\re4 となっているはずです。
これはドライブパスをCドライブの中のre4に移動しろ、と言う命令です。
次に
C:\re4>datextract_pl01.dat (_は半角スペースのこと。.exeは省略可能。以下同じ)
Datextract命令の記述は至って簡単です。
これだけの記述でパスが正確に切られていると、pl01フォルダが自動的に形成され、その中には夥しいファイルがあるはずです。
000_pl01.BINから始まって165_pl01.TPLまで先頭に番号が振られております。最後にpl01.indexがあって合計167個のファイルがあるはずです。
すべてのキャラクタが167個もっているわけではありません。
これらのファイル数はキャラクタによって違いがあります。pl0b.datをDatextractを使って解凍してみますと、149個になります。
これらはすべてpl01キャラクタを支配しております。
特に拡張子FCVはモーション関連(ドアを蹴ったり、体術を繰り出したり)です。そして個々のファイルを弄ることによって、改造を進めていくわけですが、
その前にもう一つの命令形「Datrepack」については構文に対して注意が必要です。
正確に打ち込まないとせっかく苦労して手にしたDATファイルも手に入らないことになります。
自分が専ら使っている記述式は以下の通り。
C:\re4>datrepack_c:\re4\pl01\pl01.index_c:\pl01.dat
注 pl01としておりますが、実際この部分は使用するフォルダによって変更しますので、あくまでも参考にしておいてください。
これは改造したpl01をCドライブのルートにpl01.datとして保存せよ、と言う命令です。
re4フォルダに指定してもよろしいのですが、上書きになってしまいますので、この様にしました。
最後にexitと入力してこれはおしまいです。
C:\re4>exit
こんな調子でpl00.datをDatextractで展開してみますと、134個のファイルがあると思います。
拡張子を表示すると7種類あります。
意味合いとしてこんなことを考えましたが、どこまであっているのか分かりません。
FCV |
動作を定義づけるファイル |
SEQ |
仝 |
DMY |
ダミーファイル |
BIN |
ボーン(骨格・関節)データ |
TPL |
データベース? |
EFF |
効果? |
INDEX |
全体の目次 |
Indexは最後の方にひとつだけあります。
BinaryEditorで中を覗いて見ますとお分かりの通りです。
拡張子FCVについては別項目にするつもりですが、動作についてはひとつひとつ細かく定義づけられております。
一端を述べますと
立っている姿は023_pl00.FCV
ドアを開けるのは024_pl00.FCV
Leonが死ぬ時は072_pl00.FCV
アシュリーが死んだ時は083_pl00.FCV
飛び降りでは041を使い着地した時は043を使っております。
ナイフを構える時と切り裂く時も上方を狙うのか下方を狙うのか、で使われるFCVは違います。
動作ひとつひとつに定義付けされた物語で成り立っているのが分かるのではないか、と思われます。
ややっこしい事にLeonが蹴りを入れると相手が吹っ飛んだりしますが、この場合LEONの蹴りの動作に対して
相手には吹っ飛ばされるFCVがあり、お互いがマッチングしていないと期待した動作がでないと言うことになります。
いくらLeonに蹴りの動作があっても、村長に対して蹴りが出来ないのは、村長側に蹴られるFCVがないからでしょう。
また、たとえ苦労して出来たとしてもストーリーの関係上、実行ファイル(game.exe)側で強制的にomit、修正されるでしょうね。